誤嚥性肺炎の原因には意外なものがある?!【中井宏俊】

このブログにお越しいただき、有り難うございます。

兵庫県は伊丹市にあります、ケアミックスの病院の

リハビリテーション科に所属しています。

理学療法士、中井宏俊です。

 

医療介護関連肺炎「NHCAP」という言葉はご存じでしょうか。
特に在宅医療に係わっている看護師、セラピストなら聞いたことがある
キーワードだと思います。
NHCAP(Nursing and Healthcare Associated Pneumonia)で、
元々アメリカで「HCAP(医療ケア関連肺炎)」というものがあって、
それを日本で導入する際に、介護や在宅のものも含める意味も込めて
NHCAP、という日本独自の定義がなされています。
で、現在の肺炎予防において大切なこと、その原因についても
このNHCAPのガイドラインに記載されています。
現在、肺炎は死亡原因の第3位です。
その中でもダントツに多いのが、

『誤嚥性肺炎』

です。
誤嚥性肺炎、急性期であっても、回復期であっても、療養や在宅であっても、
臨床にいれば必ず出会う疾患ですし、多くの高齢者が罹患しています。
誤嚥性肺炎の原因、何が考えられると思いますか?
CVAをはじめとする、神経疾患(パーキンソン病などもそう)が
皆さん最初に思い浮かぶのではないでしょうか。
大体ムセが強かったり、嚥下障害が起きているのがCVAのような
神経疾患の患者さんだからですよね。
さて、それだけでしょうか。
普段意識が向きにくいものも実は原因になっていることをご存じでしょうか。
それは、

医原性

その中でも、

『鎮静薬・睡眠薬』

が挙げられています。
それとガイドラインには記載されていませんが、
抗うつ薬などの精神系の薬剤も原因の1つとして考えても
良いと私は考えています。
鎮静されれば誤嚥が増えます。
睡眠薬も使えば、筋の収縮は十分ではなくなります。
また、老人性うつの状態になっている方も実は大勢いらっしゃって、
抗うつ薬を処方されている方も少なくないです。
抗うつ薬の中には副作用として、口渇や眠気を誘発するものもあります。
セラピストだと、どうしても嚥下やポジショニングに注力しがちですが、
患者さんや利用者さんがどんなお薬を飲んでいるのか。
今一度見直してみてはどうでしょうか。
単にポジショニングや離床、嚥下練習だけで、どうも解決出来ない場合は、
お薬にも一因があるかもしれません。
こういう時に看護師さんや主治医、薬剤師としっかり話が出来るような
環境、信頼関係を日頃から作っておくことがとても大切ですね。
今回はここまでになります。
ここまでお読みいただき、有り難うございました!

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