呼吸で取り込む酸素について知ってもらいたいこと【中井宏俊】

このブログにお越しいただき、有り難うございます。

兵庫県は伊丹市にあります、ケアミックスの病院の

リハビリテーション科に所属しています。

理学療法士、中井宏俊です。

 

今回も呼吸に関するお話をしたいと思います。
今から書くことは、当たり前のセラピストには当たり前すぎることですが、
意外と知らないセラピスト、医療従事者が多いと感じたので書くことにしました。
皆さん、空気に含まれる酸素の割合(%)はどれくらいかご存知でしょうか。
いわゆる、『室内空気』という条件でです。
漠然としていて分からないかもしれないので、選択肢を出します。
①35%
②21%
③66%
④78%
⑤90%
どれもそれっぽいし、それっぽくないですね。
さて、正解は・・・?

②21%

です。
実は以前から個人で呼吸リハビリテーションの勉強会を開催しているのですが、
意外と正答率が低かったんです。
で、これがリハビリテーションにとって何で大切なのか、何でこのブログのテーマとして挙げたのかというと・・・
酸素療法の際に、患者さんがどれくらいの酸素濃度の酸素を吸入しているか。
これを理解出来て呼吸リハビリテーションとして介入しているか否かで、
全然効果判定も、リスク管理も変わってくるからです。
下の表は鼻カニューラやマスク、リザーバー付マスクで酸素を吸っている時の
酸素濃度を示しています。
こんな数字を見るのは初めてでしょうか?
でも、呼吸器の患者さんを診ないから必要ない、と思わないでくださいね。
心臓リハビリテーションでも当然管理が必要な値になってきます。
それに、外来リハなどで酸素ボンベを引きながら通院されていて、
運動器のリハビリテーションとして介入する患者さんも少なくないと思います。
あと、よく「山に登ると酸素が薄い」とか「高地トレーニングは酸素の薄い所でやってるからしんどい」とか
聞くことがあると思いますが、この時の酸素濃度は何%かわかりますか?
 
・・・
これも実は21%なんです。
酸素が薄いのは、酸素の濃度ではなくて、血中の酸素分圧が下がるということなんです。
それには高度や気圧、外気温など様々な要因が影響してきます。
いかがでしょう。
当たり前の方にとっては当たり前の内容かもしれません。
でも、養成校で学んで以来忘れてしまっているセラピストも
それなりの数いるんだと思います。
筋骨格、運動療法、手技やテクニックと
昨今流行っている療法士の世界ですが、
自分たちが吸っている空気についての基本を
知らないというのは、学ぶ順番が違うと私は思います。
どんな人間でも、生まれた瞬間から行うのが呼吸。
呼吸が止まると生命活動を維持出来ません。
人の命に関わる呼吸、空気の基本中の基本なんです。
是非参考にして、呼吸というもののアプローチの一助にしてもらえたら幸いです。
今回もここまでお読みいただき、有り難うございました。

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